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3.大綱計画の作成作業:この作業には、それぞれの教育課程に関する大綱計画の基本部分の作成とそれらの教育課程での個々の科目に関する特別な大綱計画の作成が含まれる。前者は調査グループと教育グループで準備され、後者は専門グループで準備される。

その他にも、現行の大綱計画の情報テクノロジーに関する臨時追加部分に関する作業も含まれる。この作業は、調査グループと教育グループが行う先行作業には拘束されることはあまりない。

4.ヒアリング

5.大綱計画の完成と実施:大綱計画は1997年2月に完成し1997/98年度の学期から実施する。

(後略)

 

3-2-2 0slo教員養成カレッジでの教員養成カリキュラム

初等教員養成を行っているOslo教員養成カレッジにおいては、教職関係科目の自然科学と社会科学領域において、環境学習を10単位履修することになっている。以下にその具体的内容を紹介する。

 

自然科学と社会科学/環境学習

■目的

学習を通じて、生徒は下記のことを期待される。

・地方、国および地球の中心的環境問題に精通する。例)なぜどのように環境問題が出現したか。これらの問題へ到った成り行きと解決のため何をなすべきか。

・環境の敵である一方、長期に渡る環境問題の解決者である人間の役割に関する知識を習得する。

・地方、国家、国際的社会といったさまざまな枠組みでの、環境問題意志決定の政治的プロセスについて知識を高める。

・環境問題ディベートにて、マスメディアの手段と役割についての洞察を深める。

・環境問題と環境学習指導に関する倫理問題の洞察を深める。

・義務教育での環境問題指導の知識と能力を高める。

・プロジェクト学習を含め、学際的方法について知識と能力を高める。

・将来の学習基盤を提供するため、自然科学と社会科学の理論と方法について洞察を深める。

■内容

このコースは次の主要科目で構成される。

?@南北問題展望の中の環境課題:国境を越える資源の搾取

学習科目:地理、社会科学、歴史および生物

-民族、環境、生産様式および貿易構造に関する植民地化と帝国主義の原因

-人口統計学

-資源と資源の搾取。世界貿易の重要性

-開発という用語。開発に関する理論とストラテジー

-選択思考:生産方式と持続可能な開発

-気候と草植物地帯

 

 

 

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