均衡などの概念を使ってできる。
また生物とその環境との間での相互作用について討議することができ、生態系の変化が多くの変動要素(気候変動、新種の生物の発生、人間の影響など)によって起こることや、植物や動物の共同体における遷移の実例を説明できる。
e)物質とエネルギーの流れ
高校では、生徒は物質とエネルギーの保全の法則や生物のシステムの組織崩壊の傾向の原理などについて、知識をもつ。
また、生命にとって必要なエネルギーは、主として太陽からの絶え間ない供給によってなされ、それが植物によって光合成され、有機エネルギーに転換されることを知る。生徒たちは、このような化学的エネルギーが生物システムを通じて流れ、また生物間でも生物と無機的環境との間でも流れていくことを理解している。
したがって、生物の豊富さと分布は、使えるエネルギーの量や特定の形態の物質、水や、酸素、鉱物などによって制限されていること、また生態系が死んだ生物を分解してリサイクルする能力に依存していることを学んでいる。
[テーマ1D:人間とその社会](略)
[テーマ1E:環境教育と社会]
高校では、生徒は人間と環境との間の複雑な関係を一層深く把握する。概念的な理解が、相互作用や現状の問題の認識に、中心的な役割をする。
また、様々な規模の人間組織や生態的組織で起こる広範な環境問題に触れることも重要な課題となる。
a)人間と環境との相互作用
生徒は、人間が必要を満たす活動をすることによって、物理的な環境を変質させるが、環境の側では、そのような人間の影響を吸収する能力に限界があることを学ぶ。
また、環境の変化の結果起こるプラスとマイナスが人間や特定の生物種や特定の生態系にとって各々に違うことを具体的な例を使って分析できる。
b)場所(略)
c)資源
特定の資源は、時代や社会、文化、テクノロジーなどによって、利用方法が変化し、その分布によって人間社会の発達が違ってくること、また短期的、長期的、経済的な利用の仕方につい