e)環境問題
生徒たちは、現在問題になっている環境と社会の状況について、すなわち自然と人間のシステムの間での相互作用について分析する能力をもっている。
そして、地域の環境問題から、地方の、あるいは全国的な環境問題についてもよく理解し、それらの問題に関する様々な見方や歴史的な知識も知っている。
[テーマ2:質疑・探求の技能](略)
[テーマ3:意志決定と行動の技能]
学年があがるにつれて、それまでに学んだ知識や技能をもとに、生徒たちは次第に焦点をしぼって、市民としての意志決定と行動の能力を高めることに集中すべきである。
このために特に重要なものは、コミュニケーションをする能力と単独で行動もできかつ他人と協力してチーム(集団)として行動することもできる能力である。
中学2年生の終わりまでには、特定の意志決定と行動の能力開発のために特定の環境問題を手段としてとりあげ、それを調査・分析・結論・討議・説得・コミュニケーション、そして決定と行動計画と実行と・結果の評価と改善・・・のサイクルを体験すべきである。
この過程で生徒は、地元社会と関わりをもち、その問題に参加し、広義での望ましい社会の理想とその目標について学び、公共の福祉のために協力し、努力する方法を学ぶ。
つまり、質の高い環境を維持した、良い生活水準、民主主義、共同体における理想像について理解を始める。
[テーマ4:個人及び一般市民としての責任]
中学生レベルでは、生徒は次第に拡大する世界で生活している。
彼らは、家庭や学校や自分で住んでいる地域共同体を越えて、地方、全国、さらには世界の問題に注意を払うようになる。
この時期に、自分が暮らす地域社会やより広い分野に積極的に参加する役割を自覚し始める。市民としての責任の認識がはじまる。
a)自己認識と社会の理解(略)
b)社会的価値と原理の理解(略)
c)市民の役割と責任の自覚(略)