優れた環境教育のためのガイドライン
〜学齢期の子供たちが何を知っているべきか、また何ができるべきか〜
Environmental Education Guideline for Excellence
What School-Age Learners Should Know and Be Able To Do
<要 約>
優れた環境教育のための全国プロジェクト
北米環境教育協会
ボラ・シモンズ(北イリノイ大学)
環境教育は、学齢期の子供たちの教育にしっかり根付いた生涯にわたるプロセスである。子供たちは技能・知識・性格の基礎を発達させ、成人した時、市民としての責任に取り組めるようになる。
若者たちが、地域共同社会の一員として、指導者として、働くものとして、家族の一員として、また個人として、種々の決定をする未来を形成するわけであるから、彼らが今日何を学ぶかによって将来の環境と生活の質の高い世界を形成し、賢い選択をする能力が左右される。
環境についての理解を育成することによって、よく情報に通じた決定を行うことができるが、それは公式の教育が終わり高校を卒業すると終わってしまうものではない。
全国の学校で環境教育の優秀な例が多く実行されているが、その内容や質には大きな差がある。
この理由は、環境教育のための資源(資金・設備・外部協力等)がないことと、州教育省のカリキュラムの中で、低い優先順位しか与えられていないこと、あるいは教師に対する環境教育のための適切なトレーニングも不足していること、教師の仕事がますます多くなり、時間が足らないことなどである。
もうひとつの格差が大きい理由は、環境教育に関して全米で合意された標準が確立されていないことである。
このガイドは、環境教育の質のギャップを埋めるために作成された、現場で実施された成功している最良の考え方をもとに、質の高い環境教育の中核となるべきものを明確にし、生徒たちが何を知っているべきか、また何をできるべきかの指針を与えたものである。
【ガイドライン】
1.幼稚園から高校3年生までを3段階/3グループに分けて各々に適切な内容や目的を設定している。(幼稚園4年生、5年生〜中学2年生、中学3年生〜高校3年生)