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?C台地・丘陵帯

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今回の現地・文献調査においてオオタ力の営巣地は23ヶ所が確認されている。これを中心とした半径1.5km圏内(オオタ力のおおよその行動圏)に存在する広葉樹林や狩り場となる草地環境を囲いコアエリアとする。同様に営巣や繁殖が確認されたハチクマ・サシバ・ツミ・フクロウ・コミミズク・アオバズク・キツネ等の各高次消費者についても、営巣・繁殖地点を中心にそれぞれの種が必要とする環境構造および広葉樹林を含む行動圏と想定される範囲をコアエリアとする。

 

?D低地帯

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選定手法は基本的に台地・丘陵帯と基本的に同様とするが、高次消費者の基準を変え、上記のものに越冬期の生息状況も勘案し、ノスリ・ミサゴ・ハヤブサ・チュウヒ・チョウゲンボウ・トラフズク・タヌキを加えた。また、埼玉県には大河川の中流域の環境が極めて限定的なしかみられず侵食-堆積のバランスの上に維持される砂州は極めて希少な環境となっている。広大な砂州に集団繁殖を行うことが知られるコアジサシの繁殖地は、良好な河川環境が維持されている大規模河川を指標し、また生物多様性の維持面からみても極めて重要であるためこれを含める。

 

以上の選定条件を地帯区分別にまとめると以下の通りである。

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