(3)地帯区分別のコアエリア選定手法 ?@亜高山帯
(3)地帯区分別のコアエリア選定手法
?@亜高山帯
人工林や二次林はほとんどなく、ほぼ全域にわたり自然林が立地する亜高山帯は、埼玉県では最も自然度の高い地域である。また、尾根から谷に向かう傾斜は急峻であり、尾根部で起こった事象は谷部や下流側に連鎖反応的に波及する可能性が高い。現況の自然度の高さや他地帯への影響力の大きさを考慮して、亜高山帯は全域をコアエリアとする。 ?A山地帯
人工林や二次林はほとんどなく、ほぼ全域にわたり自然林が立地する亜高山帯は、埼玉県では最も自然度の高い地域である。また、尾根から谷に向かう傾斜は急峻であり、尾根部で起こった事象は谷部や下流側に連鎖反応的に波及する可能性が高い。現況の自然度の高さや他地帯への影響力の大きさを考慮して、亜高山帯は全域をコアエリアとする。
?A山地帯
コンピューターによるクマタカの繁殖可能性エリア解析によると、山地帯はほぼ全域が営巣可能エリアとして表現される。そこで、その評価に最も貢献していると考えられる「ブナ-スズタケ群集」や「イヌブナ群集」などの自然性の高いブナクラス域自然植生の樹林地をコアエリアとして選択する。 ?B低山帯
コンピューターによるクマタカの繁殖可能性エリア解析によると、山地帯はほぼ全域が営巣可能エリアとして表現される。そこで、その評価に最も貢献していると考えられる「ブナ-スズタケ群集」や「イヌブナ群集」などの自然性の高いブナクラス域自然植生の樹林地をコアエリアとして選択する。
?B低山帯
現地調査により確認されたクマタカの営巣地を中心とした4キロ四方内に立地する広葉樹林帯を帰納的手法に基づき決定したコアエリアとする。さらに、コンピューターによるクマタカの繁殖可能性解析を行い、その該当エリアとその抽出に貢献した広葉樹林帯が50ha以上のものをコアエリアとして選定する。
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