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流れに沿って漂い、東京湾にたどり着き遡上定着したものである。また充分に生長したものは産卵のために海へ下る。

地球上の各地から、ライフサイクルの一部を過ごすために埼玉県域に移動してくるこれらの生きものの生息を補償するためには、埼玉県域での生息環境を確保するだけでは不十分である。しかし、逆にこれらの生きものの生息環境を埼玉県において確保できなければ、世界の生物多様性の貧化を招くことに直結する。埼玉県域でライフサイクルを完結できるもののみならず、渡り鳥や回遊魚などの生態も充分に考慮したエコロジカル・ネットワーク構想の展開が必要となる。

 

参考文献

 

・埼玉県,1986:埼玉の鳥とけものたち.

・埼玉県,1995:さいたまレッドデータブック―埼玉県希少野生生物調査報告書動物編―.

・埼玉県,1998:さいたまレッドデータブック―埼玉県希少野生生物調査報告書植物編―.

・埼玉県,1986:新編埼玉県史.

・埼玉県,1998:埼玉県環境影響緩和手法調査報告書.

・埼玉県教育委員会,1998:埼玉県植物誌.

・埼玉県教育委員会,1978:埼玉県動物誌.

 

 

 

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