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?V. エコロジカル・ネットワークの埼玉県への適用

 

ここでは、?T章に示したユネスコのMAB計画やヨーロッパ・エコロジカル・ネットワークの理念と手法を参考に、埼玉県の生物多様性保全を図る視点からコアエリア(自然環境の核となる区域)、生態的重要地域、コリドー(生態的回廊)の選定を行い、埼玉県エコロジカル・ネットワーク構想の骨格を示す(別添図1)。

次に、アメリカのギャップ解析の手法を参考に、公有地化の有無や土地利用に対する規制の強さなどから県域の土地の保全状況や担保性をランク分けして示し、生物多様性保全上の重要地域(コアエリア・生態的重要地区・生態的回廊)の社会的条件下における位置付けから、保全の優先度に関する基礎資料を作成する(別添図2)。

最後に、生物多様性保全上の重要地域が完全に保持され、現況の生物多様性を維持することを考慮したエコロジカル・ネットワーク化が図られた場合を10年後の将来像として、10年後の将来像として示された全地域をコアエリアと見なし、更なるネッ卜ワークの強化が図られた場合を展開ネットワーク図(100年後の将来像計画図)として示す(別添図3)。

 

 

 

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