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(4)その他の国と地域における取り組み

?@スロバキア

「生態的安定性を持った陸上システム(TSES)」というエコロジカル・ネットワークが行われている(図?T-3)。TSESは地域的(1〜3ha)レベルから生物圏的(10,000ha)レベルまでの様々なレベルで実施され、それぞれのスケールにおけるコアエリアと緩衝帯がTSESの主要な構成要素となる。天然資源の管理に必要となるような、レストレーションエリア(復元地域)も確保している(Domsなど,1995)。

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図?T-3 スロバキアにおける生態的安定性を持った陸上システム(TSES)

コアエリアを結ぶネットワークが国内のみではなく、国外への広がりを見せている。

 

?Aポーランド

EECONETの一部として計画された、「エコネットーPL」という国家的なエコロジカルネットワークを展開している。このネットワークにはコリドーによって連結された、国または国際的に生態的価値が高い地域を含んでいる(IEEP,1995)。

 

?Bデンマーク

自然保護を背景とした「北部ユトランドエコロジカル・ネットワーク(ecologicalnetwork in North Jutland)」を進展させている。分散した保全地域をコリドーで繋ぐ、という概念は国家レベルで展開され、これに基づいて国家森林計画は運営されている。また多くの生息域はすでに保全のための規制が掛けられている(IEEP,1995)。

 

 

 

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