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?T. 生物多様性保全に向けた欧米先進諸国の取り組み

 

―その背景と実情―

 

生物多様性の保全は、1992年の「地球サミット」により、全世界で取り組みが必要な重点課題であることが認識されるにいたった。これを機に、世界の多くの国々により生物多様性保全に向けた取り組みが大きな潮流となって展開されている。

さて、取り組みのタイプには大きく2つの流れに沿ったものがみられる。一つは多様性保全上重要な地域を指定して残し、それらを緑地・水系などの回廊となる要素でつないでいくネットワークタイプであり、もう一方は生態学的条件と社会的条件のギャップを明らかにし、生態学的条件に沿うように土地利用を誘導していくギャップ分析タイプである。

ここでは、欧米の環境先進諸国により構築されてきた各タイプの取り組みの内容とその波及状況を紹介する。

 

 

 

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