4. その他
●滋賀県大津市/(株)大周 姜永根(カン ヨングン)代表取締役
●1998年3月21日 11:00〜13:00
●概要
(1)微生物処理技術について
・微生物処理用製品はオイルガーター(OIL GATOR)は、綿屑をキャリヤーとした油吸着材でバクテリアと栄養剤を含有させてある。
・「炭化水素に因る汚染土壌のバイオレメディエーションの為の方法と素材」の表題で1997年3月11日米国特許取得。
・日本には微生物処理採用には社会的コンセンサスがないが、21世紀に向かっての技術として我慢しながら普及に努力していく。
・日本には微生物処理の研究者も少なく、種々の問題を包含している。市場形成には今のところハードルが高い。
・環境庁が千葉県君津市で技術の土壌汚染のためのバイオ処理技術開発と探索を行っている。通産省の予算は4億円である。
(2)ナホトカ号の時のバイオ処理対応
・三国町の水族館その他で試験的にオイルガーターを使用した。オイルガータは一袋(13.lkg)1万円以上で一回当たり10万円以上かかった。費用は全て自前で50万円以上100万円近くかかった。小企業としてはそれ以上は無理であった。
・三国町で問題なのはボランティアが入り込めない岩場の汚染浄化である。微生物処理を積極的に考慮すべきではないか。
・三国町役場だけでなくボランティア詰所でも微生物処理に対して否定的であった。
・京都府下では網野町の岩場、丹後町の消波・防波ブロック、久美浜町の砂浜で実施した。久美浜町ではあまりうまくいかなかったと思う。
・通産省と環境庁から呼ばれて「(罰則規定はないが)バイオは積極的に実施しないように」言われた。
●入手資料
1. カタログ一式
2. 「土壌・地下水汚染と企業リスク」地層汚染診断・修復簡易化研究会著、住友海上リスク総合研究所編、化学工業日報社(1997年11月)