●福井県坂井郡三国町役場/総務課(笹木幸雄課長補佐・多田和也主任・坪内彰参事)、農林水産課(角谷忠歳課長補佐)
●1998年3月20日 11:00〜12:00
●記録
(1)微生物処理について
・三回町漁協は微生物処理に強く反対した。沿岸に漁業資源があるからである。
・微生物処理で重油は分解するかもしれないがその後のことは解っていない(微生物が異常増殖しないという保証はない)。
・補償問題の話の中で油濁基金の代理人から大分県姫島で数年前に微生物処理を実施してうまくいったという話を聞いた。この話が世間に知れ渡っていないのは孤立した島でマスコミに知られなかったからである。
・平成9年4月1、2日に雄島漁協組合長一行が姫島を訪れた。魚介類に影響はなかったようである。
・いろいろ売り込みがあったが、特に三国町雄島漁協は海岸線に応用することに強く反対した。無害であることがはっきりしていないからである。
・微生物処理は将来技術としては関心を持っている。
・ボランティアの人たちが自主的に微生物処理をテストしたようだが、状況も結果も把握していない。付着した重油の洗い落としには良いかもしれない。
(2)補償問題など
・油濁処理は海上災害防止センターの仕事であると思うが、誰が責任を持っているのかはっきりしていなかった。今も不明である。
・補償問題は12市町村分を県の補償対策室がとりまとめて交渉に当たっている。
・人件費、重機費、資材費が中心である。
・漁業補償の交渉は県漁連と全漁連が当たっている。
・観光収入損失補償は商工会議所の担当である。
・油濁基金の言い分は「処理剤使用や微生物処理は今は常識である。それらを採用しないので人件費や経費の増加をきたしたのだから請求額は払えない。」である。
・汚染防波ブロックを取り外し、研磨洗浄し元へ戻したが、この費用は認められないと言われている。海苔の汚染補償は理解してもらえたようである。