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{2}試験の概要

?@ フィールド試験(模擬)

ナホトカ号の漂着重油が付着した砂利等に栄養剤を散布し、自然条件下での漂着油の分解促進効果を試験する。なお、試験に当たっては、栄養剤や油の流出状況を確認するとともに、これら物質の流出による環境汚染を防止するため、排水管理ができる試験系を設定する。

?A 室内補足試験

栄養剤や市販の肥料について、漂着重油に対する油分解効果を確認するとともに、栄養剤に含まれる界面活性剤など微生物分解以外の要因を明らかにするため、実験室内で補足的に試験を行う。

2 今後の環境影響調査

今回の中間報告は、平成9年7月ベースとしたが、水質・底質、植生や水産生物への影響は、中・長期的に判断する必要があることから、当面、調査を継続していく予定である。

 

●入手資料

(1)ナホトカ号重油流出事故に係わる環境影響調査について(中間報告)平成9年10月 福井県環境保全技術対策プロジェクトチーム

(2)「ナホトカ号油流出事故の流出油及び漂着油に対する処理剤等の利用について」環境庁・水産庁、平成9年2月6日(県は翌7日に受信)

(3)「微生物で重油分解実験-県が県立大臨海研究施設で始める」朝日新聞平成9年10月1日

 

 

 

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