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4.2.1 普及啓発活動

バイオレメディエーションについて理解を深めるため、基本的な考え方、技術の内容や現状、実例や効果などを社会に正しくわかりやすく伝える活動が重要である。

?@パフレットの作成

?A用語集の作成

?B実例と効果の紹介

 

4.2.2 基礎研究の充実

我が国では生物学的環境修復手法を油汚染などに適用するための研究は初期の段階にあり、早急に振興させる必要がある。このため、海外の研究者との交流を深めながら次のような基礎研究を充実すべきである。さらに機が熟すれば、海洋微生物のデータバンクと応用研究をするための新たな研究機関を設置することも十分考えられる。

?@微生物の分類収集

?A微生物の汚染物質分解プロセスの解明

?B微生物の生育条件の明確化

 

4.2.3 実評価システムの確立

米国ではこれまで、バイオレメディエーションの評価については、実証主義的手法と基準を満たす処理剤の登録という形で、処理業者と汚染対策の現場責任者に任せられていたきらいがあるが、近年EPAがバイオレメディエーションの評価に踏み込むようになってきている。我が国には基準も評価手法もないので、いずれにせよ、社会の批判に耐えられるようなシステムを確立する必要がある。その場合、我が国でいきなり完備するのには無理があるので、米国等の方法を参考にしたり、場合によってはこれを積極的に活用するなどして我が国としての評価システムを徐々に確立していく方が現実的と思われる。

?@室内実験の評価システム

?A現場処理の評価システム

?B特に海上処理の評価システム

?C処理剤の基準化

?D評価の標準化

 

 

 

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