(2)地方別の規制
流出時にバイオレメディエーションを許可する権限は通常、地方別対応チーム(RRT)と共同して対応に当たる現地コーディネータ(OSC)にある。しかしながら、RRTおよび地域委員会は、製品―覧表に記載された製品を使用することの望ましさとその使用の特定の文脈について計画活動の一環として取り組むことを意図としている。NCPのサブパートJは、OSC、RRT、および地域委員会が様々な製品の毒性、有効性、およびその他の特性に関する必要な資料を所有して時間が重要な流出対応時にかかる製品の使用に関するより多くの情報にもとづく決定を行うことを確実にするものである。地方の条件によって追加の情報が必要になる場合があるので、RRTは補足の製品毒性および有効性試験を要求する場合がある。
1)事前許可計画
バイオレメディエーションの使用許可は、それ以上の許可なしで、流出に先んじて現地コーディネータ(OSC)が与えることができる。事前許可計画は次のような要素に対応する。
- 潜在的な発生源と流出する可能性がある石油のタイプ
- 流出した石油で影響を受ける可能性がある環境的に敏感な資源の存在および位置
- 製品の適用と有効性を監視するための利用可能な手段
いくつかの政府主体は発効前に事前許可計画を承認しなければならない。EPA、影響を受ける州および天然資源受託者12からのRRT代表は地域委員会によって開発された事前許可計画を審査し、承認、不承認、あるいは修正付きで承認しなければならない。承認されると、事前許可計画は該当のRCPおよびACPに含まれる。
一旦EPA、州、および天然資源受託者からのRRT代表が事前許可計画に記述されるとおり規定の状況におけるバイオレメディエーションの使用を承認すると、OSCは特定の同意を得ることなく流出時における製品の使用を許可することができる。
事前許可計画を開発する際は、RRTでは、RRTは現場固有の関心事のために製品の補足毒性および有効性試験の実施を要求する場合がある。この試験は製品一覧表に製品をリストアップするための試験方法に加えて行われる。
12 法律は魚類・野生生物など天然資源の公共信託を定めている。商務省内に、全国海洋漁業部局と全国大洋大気管理局があり、海洋資源の保護を担当している。 また、内務省の一部であるアメリカ魚類野生生物部局は野生生物・淡水魚の保護を担当している。これら機関を「天然資源受託者」と呼んでいる。