1.2 生物学的環境修復(バイオレメディエーション)に関する対応
海上に浮遊する油の一部は、海上災害防止センターが油処理剤(拡散剤)を散布して処理したが、海岸に多量に漂着した流出油の除去は、地元住民・漁協、自衛隊それに全国から集まった多数のボランティアによって行われた。方法は、もっぱら、ヒシャクやポンプでの汲み取り、人手による付着油の除去などであり、連日の過酷な作業による犠牲者も発生した。
そんな中、国内および海外のバイオ処理業者から、微生物を利用して油を分解するバイオレメディエーションの提案が相次いだ。一部の業者は、地元漁協等の合意を得て、バイオ製剤を汚染