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5.13 衛星放送受信装置

 

5. 13.1 概説

衛星放送受信装置は、動揺したり旋回したりする船上で常に安定した受信を維持するために、静止衛星からの放送電波をとらえ自動追尾するアンテナ装置である。静止衛星BSから送信される12GHz帯の電波(右旋回の円偏波)は、BSアンテナで受信されBSコンバータ内の低雑音増幅器で増幅された後に1GHz帯のBS-IF信号に周波数変換して出力され、船内にあるBSチューナや船内供視システムに供給され、放送を見ることができる。

衛星放送の電波は、日本の地形に合わせてパターンを絞って送信されている。特に、ハイビジョン放送は、MUSE方式(多重サブサンプリング)と呼ぶ信号処理法式(1枚の画面を4画面に分解して送信し受信側で合成する)を採用しているため普通のBS放送より大きなSN比が必要なため受信エリアは狭くなる。

また、衛星放送で使用している12GHz帯の電波は、直進性が良く光に近い性質を持っているため、雷雨や集中豪雨など激しい降雨時には一時的に受信不良となることがある。

BS放送のチャンネルは、日本には奇数チャンネルが、韓国には偶数チャンネルが割り当てられており、混信が起きないように韓国

 

 

 

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