日本財団 図書館


3.7.1 概説

電磁式ログは、「導体と磁界が相対的に運動するとき、導体に起電力が誘起され、この時、磁界、運動及び起電力の方向は互いに直角の関係があり、磁界が一定であると起電力の大きさは運動の速度に比例する」という、フアラデーの電磁誘導の法則を応用したものである。

電磁式ログの場合は、静止海水に対して、船体とともに磁界が運動して起電力が発生する。測定桿の先端のセンサは内部にコイルを有し、このコイルが励磁されて磁界ができる。船が航走することにより誘起される起電力は、センサの先端に設けられた1対(2個)の電極により検出される。

(<図3.7.1>参照)

082-1.gif

なお、電磁式ログを音響式ログと比較すると、次の特徴がある。

(1)追随が良いので、微速から高速まで連続計測ができる。

(2)後進時の測定もできる。

(3)海水の温度や密度による影響がほとんどない。

(4)検出精度は、乱流によって影響を受ける。

(5)転舵時に誤差が発生する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION