有害水生生物・病原体移動を最小化する船舶バラスト水制御・管理ガイドライン実施のための総会決議案
36 作業部会は,MEPC議長から,今度のIMO総会による審議及び採択のためのバラスト水制御・管理に関する決議案作成の指示を受けていることを想起した。当該決議案は,適切なバラスト水管理手段の必要性を付加的に強調することを目的としたものである。
作業部会は,この決議案作成に際し,次の資料を考慮した。
.1 事務局がMEPC中間期に作成した総会決議案書(MEPC 40/10,/annex2)
.2 MEPC 39における作業部会が,もともと法規制による適用及び履行のための実施ガイドラインとして作成した,船舶バラスト水の制御・管理のためのガイドライン案(第1部)(MEPC 40/10,annex 1)
.3 船舶設計設備小委員会(DE)が作成し,MEPC/MSC合同回章(1997年6月30日付MSC/Circ.806,MEPC/Circ.329)として配布した,洋上バラスト水交換安全性指針(MEPC 40/10,/annex 3)
.4 さまざまな船種及び運航形態による危険性及び結果として生ずる潜在的影響についての,さらなる評価のための詳細な研究の必要性に関する前述DEからの助言(MEPC 40/10,annex 4)
.5 国際海運集会所(ICS)がINTERTANKOと共同で作成し,1997年9月2日付書簡でバラスト水作業部会員に配布した,第2部ガイドライン案に対するコメント及び提案
37 作業部会は,前述35.4項に記載の詳細な研究関し,海上安全委員会(MSC)が関係団体等から受け取った情報の評価を,MSC作業計画に含むことの必要性も強調した。
また,MSCは,船舶のバラスト水及び沈殿物に伴った有害水生生物・病原体侵入の危険性を可能な限り最小化するための新造船デザイン目標等,バラスト水管理についてのあらゆる関連事項検討も要請されている。
作業部会は,総会決議案運用節第4項にこの勧告を盛り込んだ。
38 作業部会は,要請に応じ,総会決議案を完成した。
作業部会長は,MEPCに決議案を紹介した。*