可能性について事務局が調査すべきという要請を想起しつつ,当該プロジェクトを強く支持した。
当該プロジェクト実施のための行政上アレンジメントが検討された。
数ケ国の代表が,専門的技術及び施設(資金でなく物質的援助)等必要に応じたいかなる援助が提供できるかについて,自国において進んで調査することを表明した。
33 “資金援助すべき項目”の下のプロジェクト文書で提示されている‘‘費用”及び“資金援助”に関する答えとして,事務局は,バラスト水制御・管理はもちろん当該プロジェクト実施に直接関係する問題について助力指導しかつ交渉するための会合に,各国政府の専門家を出席させるため各国政府が提供する費用,すなわち“各国政府”に係る助力指導の報告書作成及び訪問のための総額(計11万米ドル)を銘記した。
このような会合は,事実上,MEPCバラスト水作業部会であり,また,当該プロジェクト関連事項を検討するためのフォーラムである。
同様に,IMO(事務局),物質的援助のため,海事産業界及び港湾協会による財政支援金が提示されている。
これら非政府の組織及び協会の協力なしに,このプロジェクト遂行が不可能なことは明白な事実である。
また,船舶所有者が,ワークショップ開催時等に,サンプリング作業実施のための便宜を提供することは当然のことである。
34 ポートステートのコントロール・管理に係る規定に関連して,米国代表は,ワークショップ開設並びにバラスト水制御準備及び手段にかかわる要員のための各種訓練方法開発の必要性を強調した。
他の代表が,船員に対する自覚プログラム及び訓練資料開発の必要性を喚起した。
35 ドイツ代表は,作業部会に対し,ヨーロッパ以外の諸国からの専門家を巻き込んだ諮問的助力指導を伴った,多くのEU諸国が関連するバラスト水地域プロジェクト提案を報告した。
このプロジェクトヘの資金供給はヨーロッパ委員会で検討されている。*
このプロジェクトは,サンプリング技術開発,有害生物繁殖海域確認,危険性解析基準値開発及び情報ネットワーク確立を含んでいる。
特にワークショップ開催及び各種訓練方法の準備に関連して,IMOが実施している前述GEFプロジェクトとの密接な協力が見込まれる。
* このプロジェクトは,MEPC40への本件提出をもって承認された。