バラスト水交換実験
11 ブラジルは,同国提案の油タンカーバラスト水希釈方法有効性評価のための,コンピュータによるシミュレーション実験結果を発表した(MEPC 40/10/4)。
この実験は,模擬貫流方法すなわちバラストタンクオーバーフロー方式の有効性と比較したものである。
実験結果によれば,同条件化(1つの漲水口/1つの排出口)において当該希釈方法がより効率的であることが明白となった。
バラスト水を,甲板上から注水し船側の狭い区画を通過させる希釈方法は,二重底の広い水平面への貫流注水よりも効率的注水となる。
12 作業部会は,当該実験結果を検討し,当該希釈方法が効率的処理方法となるであろうことを認め,ブラジルが実施した作業を歓迎した。
ブラジルは,実物大の本船実験を実施し,かつ,その実験結果報告を今後のMEPCにおいて報告することを奨励された。
ごく限られた量のパラスト水積載船
13 国際巡航船協議会(ICCL)は,水生生物侵入の可能性に係るバラスト水管理に関する作業部会内における検討は,今のところ,タンカー,バルカー及び兼用船を対象として実施されてきていることに言及した(MEPC 40/10/5)。
ICCLは,多くの小型船及びその他のごく限られた量のバラスト水を積載する船舶に対するバラスト水管理法規制の影響に懸念を表明した。
一例として,大半の船舶にとって,損傷に対する必要安全性範囲を維持しながら,既存ガイドラインが勧告している深海洋におけるバラスト水交換を実施することは不適当である。
さらに,大半の船舶は,通常の運航においては,深海洋を横断することがないことも指摘した。
一定の大きさ以下の船舶又はごく限られた量のバラスト水積載船に対する法規制免除についての検討が加えられるべきである。
また,水生生物・病原体を殺滅するように設計されたバラスト水処理システムを装備した船舶に対する免除についても検討されるべきである。
14 作業部会は,法規制効率的実施のための指針策定時に,ICCL提案検討に着手する。
ガイドライン又はコード