は若干離しておきスピンドル固定のクランプは弛めておくことが大切である。
3)ダイヤルゲージ
スピンドル形と,テコ式ダイヤルゲージがある。スピンドル形は,直線運動をするラックの動きをピニオンに伝え,指針を回転させる方式であり,テコ式は,球状測定子にリンクで連結された歯弧の動きを,針に伝える構造のものである。いずれも,指針1回転毎の読みと,指針の示した目盛りの読みによって測定するもので,測定範囲の大きなものは,別に短針を持つものもある。ダイヤルゲージの目盛りは,スピンドル形では短針と長針を有し,長針は外周を100等分し,1目盛りは一般に0.01mmを示し,1回転すると1mmで,これを短針の目盛りで表すようになっている。
テコ式は,指針が1回転以上は回らないので,目盛板は若干異なるが,1目盛は一般に0.01mmを示す。4・6図はスピンドル形を示す。
ダイヤルゲージは測定物の絶対寸法長は測定できないが基準面又は線などを定め,その点を零基準として,そこから計測面又は線までの寸法を読み取る計器であり,色々な寸法を測定する器具に広く用いられている。最も代表的な例としては次に示すシリンダゲージに用いたり,デフレクションの計測やカップリングの芯出しなどに広く用いられている。一般に用いられているダイヤルゲージは殆んどがスピンドル式であり,その測定範囲は0〜5mm,0〜7mm,0〜10mmの3種類があり,測定範囲が小さくなればなる程,測定誤差が少なく精度は高くなる。
4)シリンダゲージ
穴の内径を測定するために広く用いられる測定器であり,4・7図に示すような構造である。計測穴の大きさに合せ各種の大きさのシリンダゲージがあり計測寸法に適合したシリンダゲージを用いなければならない。