基準線とシンプルの0目盛を正しく一致させる。
2目盛以上の誤差がある場合はクランプでスピンドルを固定し,スパナでラチェットスクリューを弛め,シンプルを動かして0目盛をスリーブの基準線に合わせた後,ラチェットスクリューをスパナで締付ける。その後の若干の誤差は上記の2目盛以内の誤差調整と同様に行い零点を正しく一致させる。
ハ外径測定要領
フレームを左手で支え,左手人差し指の先端でアンビルを測定面へ軽く押しつけ,4・5図のように,右手でマイクロメータのアンビルを支点にして,スピンドル側を測定外周にそわせて若干動かしながら,ラチェットを廻し測定軸の中心を通る最長点(外径)を探し,零点確認の要領で目盛を読む。
目盛を読む時は必らず基準線に正対して読むこと。斜め方向からでは読み取り誤差が生じ易い。目盛を正対して読めない場合はクランプでスピンドルを固定して,測定物からマイクロメータを離して目盛を読むようにする。
外径は2〜3回,測定を繰り返し,正確な寸法を求めることが大切であり,特に径が大きくなるに従って測定は難しくなる。