3.低燃費化
燃料消費率の低減はいつの時代でも重要課題であって、たえず不断の研究努力が続けられており、現在では150g/pshの水準に達している。燃料消費率の推移を1・11図に示す。
小形高速機関においても燃料消費率は噴射期間に大きく影響されるもので、燃料ポンプ、燃料カム、燃料噴射管などを改善した高圧形噴射ポンプを採用し、噴射圧力を高め、燃料噴霧の微細化を図るとともに、噴射期間を短かくして燃焼を良くし、燃料消費率の低減を図っている。最近、より高圧噴射化により、一層の燃焼改善を図る目的でユニットインジェクタを採用している機種もある。(1・6図参照)
過給機の効率も燃費には大きく影響するので、新開発の効率の良いコンプレッサやタービンを採用して、作動特性の良いところでマッチングをとっており、これも燃費改善となっている。