非パソコンへのシフトを見守りつつ、新しい情報適用のあり方を模索する時代がやってきた。
1電子手帳に代わってPDA(Personal Digital Assistant)という語もよく用いられるが、本編では「てのひら大」の携帯情報機器をすべて「電子手帳」と呼ぶことにする。やや大きいもので本格的な通信機能を持つものをまとめて「携帯情報端末」と呼ぶ。なおシャープのザウルスは便宜的に後者に分類した。
2ノートパノコンのほとんどがA4サイズであるのに対し、B5以下のサイズのものをサブノートパソコンと呼ぶ。
3ソフトはパソコン用のCD-ROMやフロッピーで提供される。通信やPCカードでソフトを導入することはできない。ちなみにハンドヘルドPCのソフトは各機種(正確には各機種搭載のマイクロ・プロセッサ)ごとに提供される。つまりソフトウェアを提供する場合カシオ用とNEC用に別々のものを用意する必要がある。
4とくにシャープ(SHARP ELECTRONICS)の参入が話題となった。同社は携帯情報機器市場で大きなシェアを持つザウルス(ZAURUS)シリーズを販売。用途が重なると思われるWindows CEとのすみわけがどうなるか注目される。
5カシオ計算機、フィリップスのほか米Everex Systems Inc.米Palmax Technology Company Ltd.韓国三星電子(SUMSUNG)、韓国LG電子、ユニデンが製品を開発。ハンドヘルドPCと共通する機器製造元は7社中3社のみ。また、69社がPalm PC向けソフトウェアを開発予定。
6同じWindows CE搭載機器でも、これまでハンドヘルドPCで使ってきたソフトはパームPCやオートPCでは動かない。画面のかたちや入力のしかたがそれぞれ異なっているからで、ソフト供給元はそれぞれの形態にあったソフトを開発する必要が出てくる。
7米Radiant Systems,Inc.がPOS端末をWindows CE 2.0で開発した。これは大きな液晶画面をタッチパネルで操作するもので、ファスト・フード店のレジカウンターでの使用を想定している。
897年9月にセガ・エンタープライゼスとマイクロソフトが共同でWindows CEを搭載する次世代家庭用ゲーム機を開発中との報道が一部新聞等に流れたが、セガは報道内容を否定した。その後98年1月にマイクロソフトと協力し次世代家庭用ゲーム機を開発中と明らかにした。
9テレビ・セットの上に置いて双方向マルチメディア通信を行うための家庭用通信端末のこと。
10FCC(米連邦通信委員会)が既存テレビ放送事業者用に与えた電波割り当てを無効とし、この電波を新たに次世代携帯電話等に割り当てるものと思われる。
11わが国初の公衆向けビデオテックス・サービスであるキャプテンがはじまったのは1984年(昭和59)11月30日。
12CD-ROM装置を標準装備し普及価格になった米アップル社のマッキントッシュ(Macintosh)が、その先導役を果たした。
13閲覧ソフトでは米イリノイ大学が開発したモザイク(NCSA-Mosaic)と、その後継のネットスケープ・ナビゲーター(Netscape Navigator)が有名。
14日本電子工業振興協会(電子協)が7‐9月期のパソコン出荷台数は前年同期比6%減の165万台と発表。92年10-12月期以来の前年割れとなった。
15調査会社アクセスメディアインターナショナルが1997年8月末時点の全国主要都市とその近郊の19,639世帯を対象に実施した調査結果による。
161997年9月中旬に日経BP社が日本全国の16歳以上の男女2,000名に実施した電話調査の結果による。