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3 インターネットのコンテンツ提供を実現する諸技術

 

3.1 仮想空間を使った情報提供

 

インターネット上で対話的な三次元コンピュータグラフィックを表現する技術としてVRML(Virtual Reality Modeling Language)などある。

これはホームページを記述するHTMLの二次元版とでもいえるもので、VRMLを表示する機能のあるブラウザーを用いると、画面の中に立体物で構成される街などが表示される。

VRMLやその他の二次元表現技法を用い、インターネットに仮想的な街や建物をつくり、ショッピングやチャット(文字による会話)を実現するサービスがいくつか見られるようになった。

 

図表2-10 Web上の仮想空間サービスの例

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ミラノやロンドンを模した美しい「街」を自分の分身が歩き、他の人物と会話したり、オンライン・ショッピングができる仮想空間「まちこ」。
ECOM(通産省/IPAのエレクトロニック・コマース推進事業)への参加プロジェクトとしてNTTデータ通信が提供中。

(http://www.machiko.or.jp/)

 

これらのサービスでは「アバダー」と呼ばれる利用者の分身が仮想空間内を動き回ることができる。画面に平面的な画像を表示するホームページよりも現実感がある仮想空間をアバダーが自由に移動したり仮想的な建物の中に入ることができるため、マンションなどの物件や現実にある施設を紹介したり、サイト来訪者同士のコミュニケーション促進に有効と思われる。

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