2.3ハンドヘルドPCの特長
【2.3のポイント】
ハンドヘルドPCとはどのようなものか。またどのような用途に向いているか。
ハンドヘルドPCは携帯情報端末の一種だが、下記のような外観上の特長を備えている。
●横640×縦240ドットかそれ以上の表示機能
●モノクロないしはカラーの液晶画面
●タッチ・ペン(スタイラス)とキーボード(必須)
●PCMCIAカードスロットと赤外線通信インタフェース
●ケーブルでパソコンと接続する(必須)
日本電気(NEC)とカシオ計算機の2社よりWindows CE日本語版バージョン1.0を搭載する製品が発売されている。
機能や利用面では他の携帯情報端末と比較し下記のような特長がある。
●Windowsに似た画面、操作体系をもっているためパソコン利用者は操作に慣れやすい。
●パソコンにつないで、PIMの情報や文書ファイルを交換できる。また専用ソフトウェアの導入や更新はすべてパソコン経由で行う3。
●パソコンのようにソフトウェアをあとから導入することができるため、自由度の高い使い方ができる。
●文字入力はキーボードが主体である。付属のペンは画面のボタンなどの操作に用いる。
●通信機能や電子メールを備えているため、携帯電話やPHS等を用いてインターネット接続が可能。
●パソコンのワープロ・表計算とデータの互換性を重視したアプリケーションソフトが付属している。
現状のハンドヘルドPCは、それを単体で使うというよりも、むしろパソコンとの連携でほかの携帯情報端末にはない強みを発揮する機器である。