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4.4 ファイナルハロン

 

4.4.1 ゲーム内容と特長

 

「ファイナルハロン」は、1997年7月31日にナムコが発売した業界初の業務用ライド型通信体感競馬ゲームである。プレイヤーは、馬型のゲーム機に跨って騎乗し手綱を使って馬を操作する。馬体を前後に大きく揺らすことでスピードアップし、さらに“ムチボタン”を叩くと急加速する。レースは8頭立てで行われ、プレイヤーは脚質の異なる5種類の馬、それからコースを選択することができ、選択した馬やコースによって作戦の立て方が異なり、本物の競馬のように位置取りや仕掛けのタイミングを計るなど、競馬ならではの駆け引きを楽しむことができる。通信機能により4人まで同時にプレーすることができる。

動物の動きをコンピュータ上表現することは難しいが、最新の技術で、馬の間接部の動きを本物そっくりに再現するなど、よりリアルな表現ができるようになっている。

 

4.4.2 競馬ファンへの促進効果

 

しかし、このゲームを行うことによって競馬の知識が増えるわけではなく、直接的に競馬ファン増加へつながるとは思えない。このゲームはどちらかと言えば、最近の競馬、乗馬ブームをねらって開発されたゲームであろう。ただ、今までまったく競馬や馬について関心がなかった人がこのゲームをすることによって、競馬や馬への関心を持つ可能性はあるだろう。「ファイナルハロン」よりも、ギャンブルゲームの競馬ゲームや家庭用ゲーム機用ソフト「ダービースタリオン」の方がより競馬への関心が高まるのではないだろうか。

 

 

 

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