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4.3 人気商品

 

4.3.1 ビデオゲーム

 

これまで、ゲームセンターで人気を集めていたゲームはビデオゲームであった。ビデオゲームの中でも最近人気を集めていたのは格闘技ゲームである。特にハイテクを駆使した3D格闘技ゲームが人気を集めている。1997年上半期のビデオゲーム人気ランキングでは1位「バーチャファイター3」、3位「鉄拳3」、5位「ストリートファイター?V」というように上位に格闘技ゲームが多く登場している。(順位は株式会社アスキー調べ)

しかし、これらの格闘技ゲームは操作方法が難しく、中高生など一部の間でのマニア化が進んでいる。さらにこれらのゲームは最新の次世代家庭用ゲーム機、プレイステーションやセガサターン、NINTENDO64などで同じように遊ぶことができるのでゲームセンターで遊ぶメリットは小さくなっていくであろう。

また、ビデオゲームの中でもレースゲームなどの大型ゲームは人気を集めているようである。

4.3.2 体感シミュレーションゲーム

 

ビデオゲームに変わって最近人気を集めているのが、大型の体感ゲームである。特にこの中でもスポーツ体感ゲームがヒット中のようだ。スキー、スノーボード、水上バイク、自転車など、体をフルに使って、本物そっくりのマシーンを動かす。運動と画面がマッチして奇妙な実感が広がる。これらのゲームにはレバーもボタンもなく大画面を見ながら体全体を使うゲームで操作も簡単、さらにスポーツということで親しみやすく、幅広い人気を集めているようだ。体感ゲームの魅力は、本物らしさだけではなく、スピード感が一番の魅力である。非日常の速度を感じるから面白いということである。その他にこれらの体感ゲームが大人気の理由として、「画面に吸い込まれる」、「体を動かせる」、「怪我の心配がない」などがユーザーから挙げられている。

これらの体感ゲームは決して家庭用ゲーム機で遊ぶことはできないので、ゲームセンター等のアミューズメント施設だけでの楽しみである。一回あたりの料金は200円〜300円と他のゲーム機に比べて2倍から3倍の値段であるが、他では体験できない面白さがあり、これからはこの種のゲーム機が増えていくと思われる。家庭用ゲームの高性能化と普及率の上昇に伴ってこれらのアーケードゲームの主流になっていくのはこのような大型体感ゲームである。

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