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4.5 今後の課題

 

前節までに述べたように、業務用ゲームの市場をみてきたが、家庭用ゲーム機が高性能化していく中でアーケードゲームが差別化を図るためには、家庭用ゲーム機では味わえないような大型、ハイテク、体感型といったゲームを主流としていく必要性が考えられる。また顧客層もいわゆるゲーマーと呼ばれる人たちから、ファミリー、カップル、会社帰りのサラリーマン・OLというような層までをも巻き込んでいくと思われる。そのためには操作方法の難しいゲームのほかに操作が簡単なもの、グループで楽しめるような通信機能の付いたもの、見ていて楽しいものなどを増やしていくべきである。

またゲームセンターとは違ったアミューズメント施設として「都市型テーマパーク」の人気もしばらく続くと思われる。ここではターゲットを完全にゲーマーではなくカップルやヤング、ヤングアダルト層、ファミリー、グループ層などとしているころがゲームセンターとは異なる。ただこのような「都市型テーマパーク」の中には、収益のメインはアトラクションではなく待ち時間などに遊んでもらう、一般のゲームであるというところが多い。また、「都市型テーマパーク」では遠距離からわざわざ遊びにくる客は少ないので、リピーターをいかに集められるかが、今後の課題であろう。

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