することで、既存のファックス情報サービスの活性化を図ることも可能になる。
(5)コミュニティFMとインターネットの連携によるマルチメディア型観光情報の提供
コミュニティFMは当初の放送出力1Wから10Wにまで出力を上げることが可能になったために、地域の情報提供メディアとしての可能性が高まった。基本的にコミュニティFMは地域に対する情報提供、それも自治体による防災等の緊急時の連絡手段の1つとしての役割が重視されているが、インターネットとの連携を図るならば、域外への情報発信手段としても有効になるであろう(図7-8)。
?域内情報発信手段として
まず、コミュニティFMの基本的な役割は、域内での情報提供である。
特に動態情報の提供については威力を発揮すると考えられる。
ア)交通情報をはじめとして、即時性の高い情報の発信メディアとして。
車で移動する観光客に対する道路交通情報、交通情報等が有効と思われる。
イ)祭、イベント等の開催の情報。
直接集客につながる即時性の高い情報提供が可能である。
ウ)災害時の観光客への連絡手段。
車で移動する観光客に対する狭域での緊急通報等の伝達に有効であり、限定されたエリア内でのきめ細かい情報提供が可能である。
?域外への情報発信手段として
コミュニティFMのコンテンツをインターネットにより配信することで、狭いサービスエリア内のみならず、広く地域情報を伝えて集客に活かすことが可能になると考えられる。
事例としては神奈川県葉山市の「葉山ビーチFM」の例がある。「葉山ビーチFM」は全ての番組を、生でインターネット上でReal Audioを用いて発信しており、ジャズライブを映像付で配信する等の実験的な活動を行っている。