で消費者にとってはパンフレットを集める手間が省ける。
また観光業界にとっては、紙に印刷することなくデータそのものを配布することになり、コスト削減につながる。
イ)地図情報をPDFにより提供。
地図等の詳細なグラフィックデータはPDFに最も向いたコンテンツである。各種の観光地図等をPDF化して登録することにより、消費者の動機付けを図ることも容易になろう。
ウ)観光案内所等で観光パンフレットを電子化して蓄積。
観光案内所等で観光パンフレットを電子化して蓄積しておき、観光客のりクエストによりその場で印刷して手渡す。パンフの在庫管理等も必要なく、また少量のニーズにも対応できる。
PDFをベースとする観光情報提供のメリットは大きいが、現状ではパンフレットの制作に当たってのDTP化率がまだ低く、またDTP化の方法によってはPDF化してインターネットに登録するのに手間がかかるケースもある。このような問題を解決するには、
ア)観光パンフレット制作に当たってのDTP化の推進。
イ)DTP化にあたって、PDFに適した制作方法を取るためのガイドラインの推奨。
ウ)DTP化のメリットを訴求し、DTPデータを発注者が保持するよう啓蒙する。
等の活動が必要と考えられる。
(4)ファックスとインターネットの連携を軸とするマルチメディア型観光情報の提供
?ファックスを端末とするメリット
ファックスとインターネットの連携によるマルチメディア型観光情報提供は普及しているファックスを端末とする点で、情報の提供者と消費者の双方にとって利便性が高いと考えられる。具体的には、
ア)通信端末として安価である。
イ)情報の提供側、利用者側ともに普及率が高い。
ウ)通信端末として操作が容易である。
などがあげられる。
?ファックスとインターネットの連携
一般のファックスから送られた画像データをサーバーに蓄積して必要に応じて引き出す仕組み(ファックスサーバー)は既にファックス情報サービスとして提供されているか、サーバーに蓄積されたファックスのデータをインターネット上から閲覧する仕組み(インターネットファックスサーバー)が新たに登場した。このような仕組みで、次のようなことが可能になる。
ア)インターネットファックスサーバーに蓄積されたイメージデータを、汎用ブラウザで表示させる。
イ)ファックスからの送信イメージをWWW上で表示させる。
ウ)ファックスとPC間でのイメージデータの送受信(PC側は仮想ファック