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?「北群馬観光情報館」についての考察

「北群馬観光情報館」の特徴は、次のように考えられる。

ア)マルチメディア型観光情報の空白地域における先駆者としての意識

イ)地域の観光情報のコーディネーターとしての活動

ウ)営利と非営利の境界線上の活動

エ)動態情報の重視。それを支えるコミュニケーションと営業展開

オ)自治体の非公式な支援(情報提供等)

「北群馬観光情報館」を地域における観光情報の収集・提供のモデルとしてとらえるならば「企業活動とボランティア活動の境界線上のコーディネーター」とも呼べよう。

(7)栃木県日光市

観光は日光市の主力産業のひとつであるが、観光客の数は一時に比べると、回復の兆しを見せているものの、宿泊客は減少傾向にある。これはどの観光地にも共通した問題の1つである。日光市ではこの現状に対してさまざまな対応をしており、外国人、特に韓国に絞った観光客誘致のプロモーション等もその1つである。また、湯葉という特定の食材をクローズアップすることにより観光客誘致の新たな試みを行っている。

?観光情報の収集・提供の現状

商工観光課では宿泊関係を除く静態・動態情報の大半を収集している。収集方法は電話問い合わせ、ファックス連絡等である。

写真等は商工観光課ではなく教育委員会に2,500枚以上のネガ・ポジのストックがあり、貸し出しにも対応している。

情報提供はパンフレットを主体に電話問い合わせへの対応を行っている。またファックス情報サービスも行っている。

?マルチメディア型観光情報の収集・提供の現状

情報の収集は従来型であり、情報のデジタル化はファックス情報サービスの原稿等一部に限られている。

?観光情報収集・提供の問題点

こちらから働きかけないと情報を得られないこと、写真等の画像情報が少ないことである。

<参考-POPAIネットワークの事例>

日光市には観光協会と連携する民間の任意団体による気象観測ネットワークがあり、ユニークな活動を展開している。

?組織形態と規模

POPAIネットワークとは日光市内に住む商店主、旅館業、観光業等に携わる人たちが任意で集まった団体で、メンバー数はおよそ30名。1994年4月の創立で、それ以来、毎日2回の気象情報の発信を続けている。

POPAIとは「Point of Purchase Advertising lnc.」の略とのこ

 

 

 

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