【ファックス】
価格の低下とともに家庭にも普及しつつあり、その情報伝達手段としての潜在能力は大変に高いものがある。最近はインターネットとの連携、ファックスモデムの普及等、紙の情報を送信し紙に出力するという旧来のファックスのイメージを脱して新しい情報機器となりつつある。
■現時点での基本性能
180dpi程度の画像取り込み能力、感光紙/普通紙による印字出力、電話機能等を持つ。また、ファックスサーバー(※)との連携により画像データを蓄積、配信することが可能である。
■価格動向
1995年で平均価格5万円前後。販売価格は毎年15%程度低下している。
■普及台数及び普及の見通し
1996年の販売台数563.4万台、販売金額2,862億円。1991年以降、販売台数は年々3〜5パーセントの微増だが、金額ベースでは前年比90パーセント程度と漸減。家庭での所有率は1996年で11.2% 、オフィスでの保有率は1995年で、81.2% 。
■機器(ネットワーク)特性
○操作が簡単なため、高齢者等でも受発信が可能である。
○画像をふくむ情報を相手方に送信できる。
○基本的には紙に印刷印字したものを送るのが前提になる。
○同報性がある。
○ファックスサーバーを利用すればデータの蓄積が可能である。
■方向性(技術面)
○ファックスサーバーによるデータ管理、インターネット上での画像データの読み出し等コンピュータネットワークとの親和性が高まる。
○ファックスモデムの普及により、送信側・受信側双方でのペーパーレス化が可能になる。
○普通紙に印字するファックスが普及する。
■方向性(市場面)
○価格の更なる低下、家庭への普及が進む。
○ファックス情報サービスの端末としての可能性が高まる。