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【マルチメディアゲーム機】

ソニー(PLAYSTATION)任天堂(NINTENDO64)セガエンタープライゼズ(SEGA SATURN)の3社による激しい競争が展開されている。これ以外の機種のシェアは極めて低い。基本的にスタンドアロン(※)のゲーム専用機だがネットワーク端末としての可能性を模索している。

■現時点での基本性能

家庭用TVに接続して使用する。ゲームに特化したハード構成で、高速な画面表示、3Dポリゴン(※)処理等を可能にする。CD-ROMをメディアとするタイプとROMカートリッジ型が併存している。

■価格動向

PLAYSTATION I9,800円前後、NINTENDO64 16,800円前後、SEGA SATURN が20,000円前後。いずれも販売価格。発売当初と比較して、半額程度にまで価格は引き下げられている。

■普及台数及び普及の見通し

1996年のCD‐ROM型ゲームの市場は、500万台(前年比140%)1,085億円(同103.4%)。カートリッジ型は863億円程度と推計される。

1997年はソニー、任天堂が各々1,000万台以上、セガが300〜400万台の出荷を見込んでいる。

■機器特性

〇基本的にキーボードがなく、ゲームパッドによる操作を行う(製品によりソフトキーボード機能(※)もある)。

〇ソフト、ハード共にゲーム用に特化した機器仕様となっている。

〇入力出力ともインターフェースは最小限に絞り込まれている。拡張性は低い。

■方向性(技術面)

〇ゲーム用に特化した機器構成となっている。CPUも32ビットから64ビット、更には128ビットに移行する見通しとなっている。

〇ソフトはますますマルチメディア化し、バーチャルリアリティを追求している。

■方向性(市場面)

〇ソニーの寡占状態が確実となり、激しい価格競争、有力ソフト獲得競争が続くとみられる。

 

 

 

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