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【デジタル衛星多チャンネル放送(CSデジタル)】

1997年末の時点で、それまでのパーフェクTV(日本デジタル放送サービス)に加えてディレクTVが参入。1997年12月にはパーフェクTVと、今後放送開始を予定しているJスカイBとの対等合併が発表される等、市場の動きも激しい。

1998年には合計230チャンネル程度(TV放送のみ。この他にラジオ134チャンネル)がCSにより提供されることになる。「ぺイ・パー・ビュー」や「インタラクティブ」など新しいしくみを提供し、CSデジタルでしか見られない番組を提供することで既存の地上波TVとの差別化を図る

■現時点での基本サービス

複数チャンネルの組み合わせによる「ベーシック」、見た分だけ払う「ぺイ・パー・ビュ-」、リモコン操作で付加情報を画面上に呼び出す「インタラクティブ」(ディレクTV)等のサービスがある。

■価格動向

基本料金が月額300円前後、セット料金3,000〜6,500円(選択するチャンネル数による)。

■普及台数及び普及の見通し

パーフェクTVの加入者は1995年10月15日サービス開始、1ヶ月後に84,000件の契約となった。

■メディア特性

〇デジタルのメリットを生かして多数のチャンネルを提供できる。

〇デジタルのメリットを生かしての双方向性サービスを提供できる。

〇データ放送も可能である。

■方向性(技術面)

〇より高度なデジタルデータの圧縮技術の開発が進んでいる。

〇技術面での国際標準化が図られている。

■方向性(市場面)

〇多チャンネルのメリットを生かし専門チャンネル化(専門雑誌的な編成)が進む。

〇「ぺイ・パー・ビュ-」の導入等多様な料金設定が図られる。

〇山間部で衛星放送がCATVを補完する等、CATV、地上波TVとの融合が進む。

 

 

 

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