?マルチメディア型観光情報の利用によって従来型メディアよりも利便性が増したとマルチメディアユーザーが感じている情報項目は何か。
?どのような情報端末機器によりマルチメディア観光情報を取得しているか。
?それによってどのように便利になったか。
?マルチメディア型観光情報を入手するにあたっての問題点は何か。
?マルチメディアではなく従来型のメディアの方が利便性が高いとマルチメディアユーザーが感じているのはどのメディアか。
(4)旅行エージェントにおけるマルチメディア型観光情報のニーズ分析
旅行エージェントは旅行者に日々接している人々であり、そのような専門家の視点を加えることによって、マルチメディア型観光情報のあり方をより立体的に捉えようと試みた。
主な調査項目は、以下の4項目とした。
?マルチメディア型観光情報に対する旅行者の動向をどのように見ているか。
?どのようなマルチメディア型情報サービスが求められていると思うか。
?観光業界(旅館・ホテル等、交通機関、観光施設、自治体・観光協会等)におけるマルチメディア型観光情報の提供状況をどう見ているか。
?マルチメディアによる観光情報の提供によって旅行エージェントや観光業界(旅館・ホテル等、交通機関、観光施設、自治体・観光協会等)に生ずるメリットと問題点は何か。
(5)自治体及び観光協会における観光情報の収集・提供の現状の分析及びマルチメディア型観光情報の収集・提供の可能性の検討
自治体及び観光協会における観光情報の収集・提供の現状を調査・分析し、マルチメディア型観光情報の収集・提供の可能性を検討するにあたって、次の2つの方法をとった。
?現地ヒアリング調査
?郵送アンケート調査
現地ヒヤリング調査については、群馬県水上町及び周辺の5市町村(月夜野町、新治村、片品村、川場村、沼田市)と栃木県日光市への調査を実施した。また、郵送アンケート調査については、全国2 8 0自治体にアンケート用紙を郵送した。
(6)観光情報の収集・提供の仕組み作りの研究
情報ネットワークと通信端末の現状及び進化の方向性の分析、一般消費者、マルチメディアユーザー、旅行エージェントへの郵送アンケート結果の分析及び自治体等へのヒヤリング調査、郵送アンケート結果の分析を踏まえて、マルチメディア型観光情報の収集・提供の仕組みのあるべき姿を考察した。
(7)マルチメディア型観光情報収集・提供システムの開発と利用促進に関する検討
前項の「観光情報の収集・提供の仕組みの研究」を基に、マルチメディア型観光情報の収集・提供のシステムのイメージを構築し、より具体的な提案を行った。