3 調査の進め方
(1)情報ネットワークと通信端末の現状及び進化の方向性の分析
現代は、多様なメディアが技術的な進歩を背景にそれぞれ急速に拡大し変化しつつある時代である。その変化の基本は情報のデジタル化の流れであり、そしてまたメディア連携の動きである。本調査の中心的な部分はマルチメディア型観光情報のあり方について検討することだが、そのための前提となる技術的な進展の現状をとらえるため、まず情報ネットワークと通信端末の現況及び進化の方向性を分析することとした。
具体的には、
?現時点での基本性能
?価格動向
?普及の見通し
?機器特性
?方向性(技術面)
?方向性(市場面)
等を分析した。
調査の手法は、郵政省・通産省等の白書・その他の統計類の調査、製品カタログの収集・分析、メーカーへの問い合わせ等を併用し、分析を行った。
(2)一般消費者におけるマルチメディア型観光情報のニーズ分析
社会全般で提供情報のマルチメディア化が進む中で、一般消費者にとってどのような観光情報入手のシステムがあれば良いのか等の一般消費者のニーズを収集し、分析検討した。
なお、本調査における「一般消費者」とは、インターネットやパソコン通信を利用しておらず、またマルチメディア機器をあまり利用していない消費者を指している。
主な調査項目は、以下の3項目とした。
?マルチメディア型観光情報の利用によって、従来型メディアよりも利便性が増すのではないかと一般消費者が期待している情報項目は何か。
?またそれによってどのように便利になると期待しているのか。
?マルチメディア型観光情報を得ようとする時の障害はあるのか。あるとすればどのような障害か。
(3)マルチメディアユーザーにおけるマルチメディア型観光情報のニーズ分析
本調査における「マルチメディアユーザー」の定義は、インターネットやパソコン通信を利用者する消費者のことである。
近い将来、一般消費者は、現在のマルチメディアユーザーのニーズの方向にシフトするとの仮説を基に、これらマルチメディアユーザーのマルチメディア型観光情報の利用状況、マルチメディア型観光情報に対する評価、従来型メディアに対する意識等を収集分析し、観光情報提供システムの近未来像を把握することを目的とした。
主な調査項目は、以下の5項目とした。