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リモートセンシングは、利用する電磁波のスペクトル帯域により、次の3タイプに分けられる。

(1) 可視・反射赤外(反射赤外:近赤外と短波長赤外)リモートセンシング:

観測する電磁波の放射源は太陽であり、地表対象物の反射率の違いにより、対象物に関する情報を得ることができる。

(2) 熱赤外リモートセンシング:

観測する電磁波の放射源は対象物である。常温の地表物体は約10μmをピークとする電磁波を放射しており、約3μmより長い波長によるリモートセンシングでは主として対象物の熱放射を観測していることになる。

(3) マイクロ波リモートセンシング:

観測する電磁波の放射源は対象物の場合(受動)とレーダの場合(能動)がある。受動マイクロ波リモートセンシングでは、対象物のマイクロ波を観測し、能動マイクロ波リモートセンシングでは、レーダから送信されたマイクロ波に対する対象物の散乱の強さ、すなわち後方散乱係数を観測する。前者の例としてはマイクロ波放射計あり、後者の例としてマイクロ波散乱計やレーダ高度計、合成開口レーダなどがある(表2.1)。

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