のが多い。これは診療所でよく見られる条件不足だが、その上げ幅の具合が分からないでいる。
2)グリッドの使用方法に不適切なものが見られる。
3)放射線防護上、ひばく軽減の工夫があるとは言えない。
7. 撮影器具、補助具
1)グリッド
診療所には向かないタイプのものもあった。
また、必要時に使用しない等の誤りが見られた。
8. X線写真の画質
1)実際の臨床写真には、X線撮影技術への理解度や経験がそのまま反映されているように見えた。
2)増感紙、フィルム、撮影条件にはもつと理解と工夫が必要であると感じた。
9. 医師との話し合いからは、様々な問題点、疑問、意見が出され、とても多くの有益な情報を得ることができた。
B.現地での指導、改善
1.増感紙、フィルム、撮影条件にはもっと理解と工夫が必要であることを伝えた。特に、事務長と会えた時は、重要な点を説明した。
2.時間の許す範囲で、撮影条件を一部改善し、それについての指導を行った。
3.水を入れたバケツを人体にたとえ、実際に撮影を行って撮影条件をどのように変えるか実演した。
4.実際の診療の現場で撮影を行い、重要な点を説明した。
C. 通信による指導、情報提供
1.持ち帰った事項及び訪問後の診療所からの質問や疑問には、後日に電話、FAX、パソコン通信等による指導や情報提供を行い、現在も続けている。
IV.考 察
A.自動現像機
その名の通り、現像・定着・水洗・乾燥までを行い、X線写真を最終的に仕上げる装置である。
我々は、調査の時も、指導の時も、まずここに着目する。なぜならば、