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(2) 規制緩和政策とTSA戦略の総合評価 ―サプライサイドの対応限界―

 

FMC(米国連邦海事委員会)データを用いたアジア・太平洋東航市場における、1983年第1四半期〜94年第4四半期の12年間にわたる長期の運賃水準決定メカニズムは図表4-2(次ページ)のとおりである。

まず、造船コストと燃料費で代表されたコストをカバーするという形でフル・コスト原則が貫かれていることがわかる。しかし、何といっても最大の議論のポイントは、規制緩和という政策変化のなかで、政策戦略を通じて集中度ならびに操業度が運賃水準の決定において果たす役割の評価である。

 

 

 

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