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よって、再構築することが非常に困難になっている。

一方、リレーショナル型データベースは、データを表形式で保存し、データ項目間の関係付けを実行時に自由に定義できるようになっている。これにより、リレーショナル型データベースでは、データの保存形式にかかわらず、ユーザーが目的とする処理に応じた使用が可能となる。また、データ構造やデータの変更が比較的容易に実現できる。

 

(6) セキュリティ技術

 

インターネットの普及や、それにともなう電子商取引の拡大等の理由によりセキュリティ対策技術の重要性が増してきている。

セキュリティ対策技術は、外部侵入者等に対するアクセス管理技術と、情報が第三者に理解できなくするための暗号化技術がある。

 

● アクセス管理技術

 

アクセス管理技術には、ユーザー認証技術とアクセス制御技術がある。前者は、名乗ったユーザーが本人かどうかを証明するための技術であり、それを証明するためにIDやパスワード、磁気カードやICカード等で管理される。

近年では、各人でユニークな特徴を利用したアクセス管理技術も登場してきている。例えば指紋や網膜パターン、声紋等を事前に登録しておき、認証時にそれらを検出して本人かどうかを証明する。

指紋認証等は機材が高額である等、現在では非常に限られた場所での使用に限られている。企業等におけるユーザー認証技術は、現状では主にIDとパスワードによる管理が中心となっている。今後は、ネットワークコンピュータやモパイルコンピューティング等の普及により、ICカード等を活用したユーザー認証技術が発展していくものと想定される。

 

● 暗号化技術

 

 

 

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