に分けられる。LANは、限定された地域内(例: 社屋、庁舎)におけるデータ通信網として利用され、WANは分散したLANを一つのネットワークに統合するための長距離回線網として利用される。
現在、一般的なLANの伝送速度は4Mbps-100Mbpsとなっており、WANでは9.6Kbpsや64Kbps、1Mbps等のサービスが提供されている。また、LANは自地域管轄内で構築され通信網は私有財産となるが、WANは第一種通信事業者が敷設した通信網を使用する形で構築される。
現在、LANとWANは区分されて取り扱われるが、広帯域ISDN(B-ISDN)ATM(Asynchronous Transfer Mode: 非同期転送モード)が広く普及すると、ATM交換機がLANにもWANにも導入されることにより、これらの区分はなくなるといわれている。
<LAN>
現在、企業等で主流を占めている方式はイーサネットと呼ばれるもので、約10Mbpsの伝送速度を有する。また、ファーストイーサネットと呼ばれる約100Mbpsの方式も登場してきている。
イーサネットは各端末と接続したケーブルをハブとよばれるネットワーク機器に集約される。集約される単位は、建物のフロア単位であったり、部課単位が多くなっている。これらのハブは、さらにFDDI(Fiber Distribution Data Interchange)と呼ばれる方式で接続される。
<WAN>
WANを構築するには、公衆回線を使用する場合、専用回線を使用する場合、パケット交換を使用する場合がある。
公衆回線は、バッチ処理等の通信時間が比較的短時問である場合に使用される。公衆回線では、アナログ回線を使用する場合と、デジタル回線を使用する場合がある。しかし、アナログ回線は比較的信頼性にかけ、伝送速度も遅いことから、LAN間を接続するための回線としてはあまり使用されないのが現状である。一方デジタル回線では、N-ISDNサービスが提供されている。N-ISDNであれば、最高で128Kbpsの通信速度が得られ、信頼性も高くなっている。
専用線サービスは、常時端末が接続されておりオンライン処理が行われる場合