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壁な暗号法などというものは有り得ない。何等かの方法で第三者が認証用の鍵を盗み出す可能性もあり、暗号の解読法を発見して偽りのメッセージを送る可能性もある。

 

(3) ディジタル署名

ディジタル署名には、公開鍵暗号系を利用したものや、ESIGN署名、DSA署名などがあるが、ここではRSA公開鍵暗号系を利用したディジタル署名とESIGN署名について説明する。

 

?@ 公開鍵暗号系を用いたディジタル署名

公開鍵暗号系を認証方式に利用すると制約条件のきびしいエンティティ認証であるディジタル署名が実現できる。ここではRSA公開鍵暗号系を用いたディジタル署名を説明する。

 

127-1.gif

 

RSA公開鍵暗号系の特徴として暗号化と復号化の順序を交換しても元の平文Mが得られる事が挙げられる。つまり

 

EKE(DKD(M))=M

DKD(EKE(M))=M

 

が行えることである。この特徴を利用してディジタル署名を実現する。通信文復元法を利用したアルゴリズムを図表3-13に、認証子照合法を利用したアルゴリズムを図表

 

 

 

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