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ディジタル署名という。

図表3-12は上述のような階層構造を持つ3つのエンティティ認証の機能を示したものである。

 

126-1.gif

 

(2) 認証の条件

認証の満たすべき条件としては以下の3つが挙げられる。

 

a. 認証文(署名文)が第三者によって偽造できない。

b. 認証文(署名文)が受信者によって偽造できない。

C. 認証文(署名文)を送った事実を送信者が後で否定できない

 

以上の条件を全て満たしたものが完全な認証方式と言えるが、条件(a)を満たせば認証の最低限の条件は満たしていると考えられる。条件(b)は受信者が悪意をもっていた場合の例で、ある物品の領収書などが勝手に書き換えられてしまう危険性があるような場合に必要な機能である。逆に言えば、送信者と受信者の間が信頼関係にあったり利害関係が無かったりした場合には必ず必要であるわけではない。条件(C)は認証をさらに完壁にするための条件である。認証文を送るということ自体が、その人自身にしかできないという前提をさらに確実にするためのものである、暗号法自体はそれが破られる危険性をいつも含んでいるとも言えるし、その管理を人間が行なう以外はないのだから完

 

 

 

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