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通信したい相手の公開鍵によって暗号化を行うので、通信に使用される鍵の配送を必要としない。復号化は、受信者のみが所持する秘密鍵によって行うので、正規の受信者しか意味のある文に直すことができない。従って、公開鍵暗号系は次の3つ6機能が特徴となる。

 

1. 暗号化鍵の配送が不用

2. 暗号化鍵、復号化鍵の組(各ユーザー固有)はユーザーの総数分あれぱよい

3. 認証が容易に行える

 

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しかし、暗号処理速度が遅くハード化が困難であるという欠点があるので、実際の通信文本体の暗号には利用されず、情報量の小さい秘密鍵暗号の鍵配送や認証用として利用されることが多い。では現在公開鍵暗号系として存在している暗号技術についてまとめる。

 

● RSA

RSA暗号は1978年に、R.Rivest、A.Shamir、L.Adlemanにより、提案されたものであり、三人の頭文字をとって、RSAと呼ばれている。特徴として、通信文を大きな整数になおして、これを大きな整数(200桁程度)の法のもとで、公開鍵によりベキ乗する。復号化も同様にして秘密鍵によりベキ乗する。

 

 

 

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