しかし、暗号処理速度が遅くハード化が困難であるという欠点があるので、実際の通信文本体の暗号には利用されず、情報量の小さい秘密鍵暗号の鍵配送や認証用として利用されることが多い。では現在公開鍵暗号系として存在している暗号技術についてまとめる。
● RSA
RSA暗号は1978年に、R.Rivest、A.Shamir、L.Adlemanにより、提案されたものであり、三人の頭文字をとって、RSAと呼ばれている。特徴として、通信文を大きな整数になおして、これを大きな整数(200桁程度)の法のもとで、公開鍵によりベキ乗する。復号化も同様にして秘密鍵によりベキ乗する。