● ELGamal暗号
ガロア体の離散対数問題を用いた暗号技術。
● FEE
NeXTが開発した楕円暗号(離散対数問題の困難さを利用した暗号)の一種。
(4) 一方向性ハッシュ関数
一方向性ハッシュ関数とは、衝突を起こしにくい圧縮関数hをいう。ここで、衝突とは、異なるx1,x2に対してh(x1):h(x2)となることである。また、圧縮関数とは任意ビット長のビット列をある長さのビット列に変換する関数である。従って、一方向性ハッシュ関数とは、任意ビット長のビット列を、ある長さ(nとする)のビット列に変換する関数h(x)で、h(x1):h(x2)を満たすx1,x2を容易に(多項式計算量)で見い出せないものである。このとき、任意のyからy=h(x)を満たすxを容易に見い出せないので、必然的に一方向性関数となる。
一方向性関数は暗号通信、特に認証分野において極めて重要な役割をもっており、暗号通信(認証)の安全性が一方向性関数の安全性に帰着することがわかってきている。