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2-2-6 東南アジア諸国

 

シンガポール及びマレーシアの両国では、ともに、現在進行中の情報技術を活用した新しい社会インフラ整備の過程の中で、従来型の身分証明証等に代わる電子的な本人確認手段の開発が進められている。

 

(1) 東南アジア諸国における個人コード

シンガポールでは、イギリス領であった時代からある住民登録制度に基づく身分証明番号が、すべてのシンガポール市民及び永住者に対して付番されている。シンガポールの身分証明番号は、以下に示すような8桁で構成されている。

 

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12歳以上のシンガポール市民には、NRIC(National Registration Identity Card)と呼ばれるピンク色のプラスチック製のカード(クレジットカード大)に印字されて、本人に交付される。また、永住者もNRICを取得することができるが、シンガポール市民のものと区別するために、カードの色は青である。NRICには以下に示すようなデータが登録されている。

 

・ 顔写真

・ 指紋

・ 氏名

・ 住所

・ 生年月日 等

 

なお、シンガポールの身分証明番号は、運転免許証番号、パスポート番号及び納税者番号と同一のものである。

マレーシアでは、1991年に、身分証明番号が導入されている。マレーシアの身分証明番号は、以下に示すような12桁で構成されている。

 

 

 

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