・以前に午後の便を試験的に運航したことがあるが、利用者は少なかった。
島民は「定期便まで30分待つくらいなら、自家用船で行こう」という人が多いと思う。
5〜10分で行けるような近い距離だし、ほとんどの家が自家用船を持っているような特殊な島であるから、定期船を仮に増便しても利用者は少ないと思う。
・「定期船の増便が絶対に必要」という人よりも「それほど利用することはないが、あったら便利なので増便してほしい」という人のほうが多いのではないか。
4)事業継続及び新規事業への協力意向
・小川事業者は、息子が近江八幡の郵便局に勤務しており、「休みがなく、収入も多くない事業」を息子に継がせる意向は薄い。
井上事業者の息子は現在高校3年生であり、これからの状況によっては息子に事業を引き継ぐことも考えている。
・現在の収入が減るようなかたちの航路統合等については反対である。
・「規制緩和が進めば外部からの参入も考えられるが...」と質問したが、「こんな利用客の少ない、もうからない航路へ参入する業者など、いるわけがない」と一笑された。
・自家用船の利用を一切認めない、といった法律でもできれば別だが、今の状況では定期旅客船の利用者増加は見込めない。自家用船の利用者は、マイカーのオーナーと同じで燃費など気にしていない。
5)港について
・島民は堀切発着の希望が強いが観光客を狙うなら長命寺発着を残しておく必要がある。(堀切はバスがきていないし、名所もない)。