2. 近江八幡市及び(社)近江八幡市観光物産協会へのヒアリング
1)沖島の位置づけ
市では、沖島地区を「観光レクリエーション地域」と位置づけている。しかし、地域の開発・整備計画は特にない。また、交通計画についても特に定めていないが、沖島住民から、定期船便数の増便や長命寺航路の安全性向上などについての要望はきいている。
2)近江八幡市の観光と沖島の役割
近江八幡市の観光のポイントは「旧市街の歴史的まち並み」、「水郷、琵琶湖の自然景観」、「淡水魚(グルメ、学問的価値)」であり、沖島はこれらのうちの自然景観とグルメにおいて重要な役割を果たすと考えられる。
沖島は、歴史、神話、文学等でも名高く、素朴な漁業(夫婦で漁業を行う)が特色であり、華々しいリゾートは似合わない。しかし、観光拠点としては重要であり、宿泊型の観光客誘致にも必要と考えられる。観光化によって若い人の働き場所もできるので、過疎化も防げる。
3)沖島観光における問題点と今後の対応
市外から沖島についての問合わせがあっても、定期船が1日1便では「来てください」とは言いにくい。近畿では珍しい船でしか行けない場所であり、旅客船の充実は観光にとってぜひ必要である。
現在は、沖島は観光面では「ダイヤモンドの原石」といったところで、今後は何もかもレベルアップしなければならない。島民の観光への理解も低い(島が荒らされるように思う人が多いが、市内の水郷も観光客が来るようになって残されたのである)。
3. 近江鉄道近江八幡旅行センターへのヒアリング
1)琵琶湖周辺の観光について
地元の業者として、琵琶湖への観光客の誘致には力を入れており、近江八幡市など3市1町で結成している「琵琶湖湖南・中部地区リゾート整備推進協議会」に協力して「琵琶湖特選コース」を設定してツアー客を募集したことがある。
・JR近江八幡駅-沖島めぐり-鮎家の郷-福林寺-琵琶湖博物館-JR草津駅など